こんにちは、ゆめたかです♪
今回は「フリーランス志望が中小Sierに就職して後悔したこと」についてお話させてください。
私は新卒で中小Sierに入社し9年ほど勤めた末、違う職種へ転職することにしました。
転職して3カ月ほど経ち、前職への恨み辛みに満ち溢れていた当時とは違い、自分の行動について冷静な評価をすることができると思い筆をとりました。

一概に中小Sierだから……とは言えない会社固有の問題とかも含まれてると思うので、そういう読み物として楽しんで頂ければ幸いです♪
フリーランス志望だった私がIT業界に目を向けた理由
大学卒業間近、私は声優になりたいとぼんやり思っていました。
声優を目指すといっても金銭的に通える養成所は週1回レッスンの所しかなかったので、残りの日をバイトで過ごすよりは有給やボーナスのある正社員で生計を立てる方が有意義であると思い就活を決意します。
そしてどうせ就職するのであれば手に職をつけてフリーランスを目指せる業界がいいと考え、色々調べた末にそれまで縁のなかったIT業界に目を向けることになります。



声優になって事務所に入れば週5で働けなくなるし、その時に手に職がついていればバイトせずに済むという不純な動機です。(汗
中小Sierを選択した理由


数あるIT企業の中から中小Sierを選択した理由ですが、上流工程から下流工程まで一貫して自社で経験できるという触れ込みに心打たれたからです。
上の図は就活当時の私がIT業界について色んな就職本からリサーチし、頭の中に描いたイメージです。
上流工程を主に扱う大手Sier、コンサル、社内SEは給料や待遇は良いけれど開発部分を下請けに投げるので”手に職をつけたい”という私のニーズを満たしていません。
しかし下流工程を扱う会社はSESばかりで、SESをネットで調べる限りあまり良い業務形態とは思えませんでした。
どうしようかと頭を悩ましていた頃に出会ったのが中小Sierと呼ばれる上流から下流まで一貫して自社で受け持つことを謡う会社でした。



余談ですがSESはマジでおすすめしません。
仕事内容も福利厚生もすべて配属先の他社に依存するので……
中小Sierの実態


上流から下流まで一貫して自社で受け持つという触れ込みに「大手SierとSESのいいとこどりじゃん!」と感銘を受けて入社しましたが、実際に仕事をしてみると下流工程は下請け会社の進捗管理程度で自分でコードを書くということはほとんど経験しませんでした。
上図の通り、クライアントからの要望を設計書に落として後はSESに投げるというのが実態でした。
投げるといってもSESの人達は同じオフィスに常駐してますし、細かく開発状況の進捗管理もするので何か一緒にやってる雰囲気だけは確かにありました。(そういうことじゃない!笑)
私も最初の1~2年は下流工程をやりましたが、コピペで済むコード修正やテストが中心でプログラマーとしての成長はあまりできませんでした。
最終的に簡単なプログラムを組んだり人の書いたコードを読めるレベルには成長しましたが、フリーランスに求められるレベルの開発スキルは身に付きませんでした。



同じ動機で入社したけど、このギャップにやられて入社1~2年目で辞めるフリーランス志望を何人か見てきました。
中小Sierを選んだ反省と後悔
反省「フリーランスまでの道のりを具体化するべきだった」
そもそも上流工程から下流工程まで一貫して自社で経験できるという触れ込みに心打たれたのは「とりあえず全ての工程を経験しとけば何かしらスキルがついてフリーランスになれるっしょ♪」というようなフリーランスまでの道のりが曖昧なまま就活をしたことが原因だったと反省してます。
例えば就活の時点で、フリーランスになるにはフルスタックな開発スキルと個人でも請け負える規模のアプリ開発経験が必要とまで具体化できていれば中小Sierは就職先の選択肢として最初から入らなかったと思います。
実際に上記のようなことを就活時点から考えて、アプリの受託開発の多いベンチャー企業に就職し3年の開発経験を経て独立した友達がいました。
今でも前職の社長と繋がりがあり案件の紹介などもあるようで楽しくフリーランス生活を送っているようです。



目的と手段を明確にすることって本当に大事なんだと身をもって経験しました。
後悔「周りに流されず早く辞めとけばよかった」
大した開発スキルを持たないまま現場リーダーにされるので、クライアントと下請けの伝書鳩になってしまうことに無力感を感じたり、クライアントにガン詰めされても言い返せないことが辛かったり、「PMのような人を動かせる人材のみを評価する」という会社方針にモヤったり、辞める理由なんていくらでもあったにも関わらず、私は新卒で入社した中小Sierに9年も勤めてしまいました。
入社5年目くらいの段階で自分にはそもそもシステムエンジニアは向いていないという結論まで出していたのですが、「こんなに待遇の良い会社を辞めるなんて勿体ない!」「あと〇年勤めれば楽になってくるよ」という周りの声に流されて9年も勤めてしまいました。
実際待遇はよかったですし休みも取りやすかったので、声優になるまでの腰掛け仕事としては都合が良くて踏ん切りつかずズルズル……という側面も大きかったのですけどTT



周りの目や環境を変えることを恐れずに新しいことにもっと早く挑戦していれば今とは違った人生になっていたかもなと後悔しています。
おわりに
以上、「フリーランス志望が中小Sierに就職して後悔したこと」でした。
詳しく記載しませんでしたが前職では嫌なことも多々あり転職活動時はその恨み辛みに満ち溢れていたのですが、冷静になって振り返れば全ては自分がその時選択した行動の結果なので、今回は自分が次に進むための反省と後悔に止めました。笑
最後にそれっぽく結論を述べますが、フリーランス志望に中小Sierはおすすめできません!
自分がなりたいフリーランス像をしっかりと固めた上でそれに必要なスキルを習得できる会社を探しましょう!



最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
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