日ナレ5年目が終わり退所することとなった私はまだ声優の夢を諦めきれず、翌年にむけて新しい声優養成所を探していました。
当時の年齢は28歳だったので、最低でも養成所に1年通うとして所属してデビューする頃には30歳……
もうさすがに無理なんじゃないかと内心めちゃくちゃ焦ってました。
限られた時間しか残されていない自分に2年制の養成所は抵抗があり、「①1年以内に所属審査が受けられる」、「②年齢層が高そうな雰囲気」を求めて選んだのが俳協ボイスでした。
ゆめたか俳協ボイスで決めないと人生詰むて本気で思っていたので、この1年は気が狂いそうなほど毎日練習してました。



日ナレ基礎科時代の話から聞いてますが、どんどん暗い話になっていきますね……
入所試験
公式HPの応募フォームから申し込みと、入所試験料の入金をすると受験票がメール送付されたので案内に従って向かいました。
試験内容は自己紹介、自己PR、当日課題のセリフとナレーション発表などで一般的な声優養成所の入所試験だったと思います。
受験者は時間になったら入室し、終われば退室していくスタイルだったので人の入れ替わりが多く、慌ただしかった記憶があります。



課題の難易度も平均的という印象で、日ナレ5年の経験のある私がこれで落ちることはないかと思いました。



そんなに余裕こいてると日ナレの入所試験のように落ちちゃいますよ?



もちろんそこは慢心せずに全力で頑張ったよTT
結果は無事合格し、春からの入所が決まりました。
クラスメイトも半数が演技未経験者だったので、日本語ネイティブで人柄に問題ない限りは落ちることはないのだと推測しています。
スタンダードクラス
俳協ボイスは入所者全員がスタンダードクラスから始まります。
半年後の進級審査に合格すると、アドバンスクラスに進級することができます。
ちなみにこの進級のハードルが激高なのが俳協ボイスの特色の1つです。
日ナレでいう基礎科から本科への進級とは違い、ほとんどの人が進級できません。
スタンダードクラスの講師
俳協所属の声優さんが担当してくださりました。
人気や知名度こそありませんが、大御所のナレーターで話を聞いているだけで「え、今ナレーション音源流れてる!?」てくらい格調高い綺麗な話し方をされる人でした。(お世辞とかでなく大マジ!
ただし指導はめっちゃ厳しかったです。
”レッスン中の課題原稿はすべて第一アクセントで読む”というルールで、アクセントが違ったり、調べることを怠った単語がある場合は叱咤激励を頂きました。



今まで何となくで喋っていた日本語アクセントについて、すごく敏感になり調べる癖のついた半年でした。
クラスの雰囲気
日ナレの基礎科と比べると年齢層は高めでした。
土曜クラスということもあり、28~32歳の社会人がクラスの大半を占めていました。
1番下の年齢でいっても大学1年生の子が2~3人いるといった感じでしたね。
年齢層が高いこともあり落ち着いた雰囲気でした。
とくに私を含む社会人チームは年齢的に不利な挑戦をしている自覚がある分、みんな熱心にレッスンに打ち込む雰囲気が強く居心地は良かったです。



モチベ高いメンバーで切磋琢磨できたのは良い思い出だったな。
いまだに連絡とるクラスメイトもいたりするので、気が合う人が多かったのだと思う。



同年代の社会人が多かったのは幸いでしたね。
レッスン内容
レッスン前半
基本的には渡された事前課題をレッスンまでに練習をして、当日発表をして講評をもらうというスタイルでした。
課題内容もセリフ、ナレーション、朗読と様々でした。
私が通っていた時期がコロナ過ということもあったのか、クラスメイト同士でセリフの掛け合いをしたり舞台演技をするということはありませんでした。



すでに舞台演技やアフレコ経験のある私はレッスン内容に不満はなかったですが、未経験者にとっては演技の醍醐味ともいえる掛け合いがなかったのは残念なポイントかなと思いました。
レッスン後半
レッスン後半も前半と同様のスタイルでした。
ただしレッスンまでに準備しておくものは事前課題ではなく、進級審査で自分がアピールする内容でした。
内容については詳しくは記載しませんが、今日までレッスンで学んだことをどういう形でアピールするか構成を考え、それについて講評してもらうというスタイルでした。



内容については講師の方に結構しっかりと見て頂き意見をもらえるので、進級審査当日に自分の実力が出し切れなかったという後悔は残りにくいなと思いました。
進級審査
1次審査
最後のレッスン枠を使って1次審査が行われました。
当日課題とレッスンの後半で準備してきたことを実際に俳協のマネージャーさんの前で披露します。
ちなみに不登校となったレッスン生がワンチャン狙って、この日だけ来るという珍事は日ナレの関連オーディション同様にありました笑



そのメンタルだけは見習いたい……
1次審査の結果
結果は合格していました!
合格者には合格通知とともに2次審査の案内も含まれた少し分厚い封筒が届きます。
クラスからの合格者は私を含め5名だけでした。
日ナレの関連オーディションの1次審査並の厳しさに震えましたね……
2次審査
合格通知の3~4日後には2次審査を受けていたと記憶してます。
審査内容については詳しく書きませんが、私はここで全力を出し切れました!
日ナレの関連オーディションは毎回悔いが残っていたのですが、「ここまで自分の実力を出し切れて(なんなら上振れて)落ちるなら仕方ないな」と思えたくらいには達成感がありました。
2次審査の結果
落ちました。



どうしてだよおぉぉぉぉぉぉぉ
審査の結果についてフィードバックは貰えないので、不合格の通知をもらい私と俳協との関りは簡単に終わってしまいました。
約12クラスあるスタンダードクラスに対して、アドバンスクラスはたった1クラスなので簡単に超えられるハードルではなかったということですね。
ちなみに1クラス20名で確率を計算すると、俳協ボイスのアドバンスクラスに進級できる確率は8%です。
結局、私のクラスからは1人もアドバンスクラスへ進めた人はいませんでした。(本当に厳しいTT
おわりに~未経験者はやはり日ナレがおすすめと思った~
以上、「俳協ボイスに通った感想」でした。
俳協ボイスの雰囲気が少しでも伝わっていたら幸いです。
日ナレ以外の声優養成所に初めて通ってみた所感ですが、演技未経験者はやはり日ナレがおすすめだなと思いました。
俳協ボイスも未経験から入所が可能ですが、上述したレッスン内容からわかるようにスタンダードクラスは課題発表という実戦がいきなり始まります。
発声や滑舌という基礎的なことはレッスン初日のオリエンテーションの中で1時間程やったら終わってしまうスピード感です。
経験者からすると早々に実戦に入ってくれるのは嬉しいですが、このスピード感に戸惑う方は未経験者は多いと思います。
また年齢層も高めなので若い方はメンタルを強く持たないと委縮してしまうこともあるのかなと思いました。



とはいえ未経験者から所属まで上り詰めた例も少なくないので、一概に未経験者にはおすすめできないとも断言できないのですが(汗
声優養成所を選ぶ際にもっとも重要視するべきことがあります。
それは、直近で運営元の声優事務所がどれだけ人気声優を輩出しているかです。
直近で人気声優を輩出できるということは、そのノウハウとチャンスを現在進行形で事務所が持っているということだからです。
残念ながら全ての声優事務所に平等に仕事は降ってきません。
とくにアニメの出演オーディションは製作委員会から限られた声優事務所にしかオファーを出しません。
せっかく苦労して声優事務所に所属できてもオーディションの話がこなければ本末転倒ですよね?
そのような観点から、日ナレは最良の選択肢であると私は考えます。
過去から現在に至るまで日ナレから生まれてくる人気声優の数は業界の中でも頭ひとつ抜けてます。
現在所属している方は勿論、他事務所の人気声優も元は日ナレ出身ということもよくある話です。



より詳細な声優養成所を選ぶポイント、日ナレの異常な実績については以下記事でも触れてるので参考にしてみてください♪






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